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純愛ハンター
第4章 裁き4、暴力なきDV
「ただね、あなたにやって貰うのは管理する側よ」
「管理…する側?」
「あなた今、“地獄”って言ったわね?」
「あ、はい…」
「どんな地獄の思いだって大切な人生の一部なのよ?そんな経験でもちゃんと後に活かさなくちゃせっかく地獄に堕ちた甲斐が無いわ…」
「…」

渡辺は玲子の厳しくも慈しみ深い言葉に、玲子の復讐プランに従えば必ず良い結末になる…という妙な確信を得た。
玲子はプリンターから出てきた紙を手に取ると、お嬢へ手渡した。

「はぁい、お嬢…コレ、“おじさま”にFAXヨロシク!」
「………!」

紙を手に取ったお嬢は、一瞬右眉をピクリ…と吊り上げた。
これまでの復讐ストーリーは暗号で書かれていたのだが、今回はなんと…しっかりと日本語で書かれていたのだ。

「どうしたの?お嬢…早くFAXしてってぇ」
「あ、はい…今するわ…」

お嬢は無表情を保ったまま足早に2階の別室へ向かった。

「渡辺さん、1週間後の深夜2時に復讐を決行するわ。復讐にはあなたの協力が不可欠なんだけど…どう?」
「協力…?グスっ…もちろん…出来る事なら何でもします!」
「ふっ…いつかあなたはこの経験をバネに、もっとタフな女に生まれ変われるはずよ…」

玲子は左手首のブレスレットの下の傷跡に触れ、2階の別室のドアを睨み付けながら掻きむしった。お嬢が2階の別室から出て来ると、玲子と視線がカチ合った。

『お嬢…アンタ、何考えてんだ?』
『玲子…これ以上あなたの好きにさせないわ…』

互いにそんな言葉を飲み込むと、どちらともなく目線を逸した。


「警察だ!はいっ、コレ礼状ね!」

1週間後の深夜。ビジネス街の外れの地下にある会員制バーに突然、警察のガサ入れが入った。20人以上の私服警官がなだれ込んだフロア内は照明が落とされ、中にいた客やキャスト達は数本の蛍光灯の灯りの下で騒然としていた。

「売春防止法違反と青少年保護条例違反と公然わいせつ罪その他諸々…はい!ソコ携帯触らない!動かない!大人しくして下さいよぉ?皆さん立場ある方なんだから」

この会員制バーは月に2回、四ツ倉の稼業であるクローズドイベントの会場になっていた。熟年男性と孫のような少女がソファの上で全裸で抱き合っていたり、フロアの中心にまるで肉の花が咲き誇るように10人前後の男女が絡み合ったまま動けなくなっている様子はコミカルですらあった。
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