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純愛ハンター
第5章 裁き5、愛しい人よ
「ね、なんで喋る時にそんなに噛むの?話し方教室とか通ったらぁ?」
「その髪型なんとかしなよ?ってか分け目どこぉ?」
「せっかく背ぇ高いんだから…猫背直してシャンとしたらぁ?」

ペット的な感覚ながら少しづつ丸子を構うようになった。そんな丸子のアプローチが3ヶ月ほど続いたある日、

「そこまで言うなら…彼氏にくらいしてあげてもイイけど?」
「ほ…本当ですかっ!うわぁ…夢みたいだ…」
「敬語やめて!これからは一応彼氏彼女なんだから…でも、まだ大好きって訳じゃないんだからね!」
「えっ…?そ、そんな…」
「まずは私と釣り合う男になって貰わなくちゃ!頑張れる?」
「あ、はいっ!頑張ります…!」
「敬語やめてってばぁ…」

まるで懐いてきたノラ猫の面倒を見るかのようではあったが、丸子はお嬢にとって初めての彼氏になった。

「ほらぁ!オドオドしないの!シャンとする!」
「あ…うん、こ…こうかな…」
「そう、元は悪くないんだから堂々としなよ」
「うん…分かった…」

初めは丸子を完全に尻に敷いていたお嬢だったが、丸子の素直で飾り気のない人柄にどんどん心を開き…次第に心底惹かれていった。

「コンタクトにしてみたよ…でも裸で歩いてるみたいで落ち着かない…」
「あっ!絶対コッチの方がイイよ!なんだぁ…アンタ結構イケてたんじゃないの?」
「そうかなぁ…」
「ホラぁ!今すれ違った子達、アンタの事カッコイイ~って顔で見てたよ」
「そんな事ないよ…多分、変な奴だって思って見られてただけだよ…」
「へぇ…私はそんな変な奴に付き合わされてるんだぁ…ふぅん?」
「い、いやっ!そんな事は…」

お嬢は生まれて初めて、幸せとはどういうものなのかを理解しかけていた。
そして…

「あっ…そうっ…!スゴぉいっ!あんっ…上手くなったじゃない…あっ!そのまま続けて…そう…ソレっ!気持ちイイっ…!」

性の手ほどきをするかのようではあったが、お嬢は丸子に身体を許すとどんどん丸子に夢中になっていった。
尊敬していたが強烈な畏れを抱いていた父親とは違い、心から気兼ねなく振る舞える相手が出来たという事実はお嬢をしなやかに変えていった。
こうして丸子と順調に交際を続け、見た目も雰囲気も見違えるほどに女性らしく瑞々しく成長したお嬢が大学2年に進級した年の4月、お嬢にとって人生を左右するような出会いが待っていた。
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