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純愛ハンター
第5章 裁き5、愛しい人よ
「なっ…?!何だあの子…!超カワイクねぇ…?」
「背ぇ高けし顔小っちぇえし…信じらんねぇくらい美形じゃんか!マジで芸能人とかじゃねえの…?」
「ヤベェっ…!目が合っちまった…あぁ、ドキドキが止まんねぇよ…」

お嬢の通う一貫校の大学に、珍しく2年次からある女生徒が編入してきた。その編入生のずば抜けた美しさに多くの男子生徒は骨抜きとなり、多くの女子生徒は本能的な敵意からか固く身構えた。
だがお嬢は…

(ヤダぁっ!なんて綺麗な子………スゴぉい…!宝塚の男役みたいにメッチャ背ぇ高くて脚長くって整った顔…こんな綺麗な子がこの世に存在してるなんて…)

その美しい編入生に一瞬で心を奪われてしまった…。
常人離れした編入生を男子生徒たちは遠巻きに腑抜けた顔で眺め、女子生徒たちは案の定誰も近付こうとすらしなかった。
しかしお嬢は、編入生に吸い込まれるように近寄るなり…

「あなた…すっごい美人だよねっ…!スタイルもめっちゃイイし…ねぇ、芸能人とかそういうのしてるの…?」

何も考えずにそう話しかけていた。
それは、丸子と付き合う前のお嬢には考えられない屈託の無さだった。
すると編入生は、陶器のような滑らかさと造形の美しさを持つ顔をお嬢へスッ…と向けた。

(あぁっ…!)

お嬢はあまりに美しく整った顔が自分に向けられた事で、しばし思考停止した。
こんな造り物みたいに整った顔が言葉を発するのだろうか…?
こんな完璧な美しさを持った顔が動いたり表情を変えたりするのだろうか…?
こんなに美しい女性が自分に対して反応したり心を動かすのだろうか…?
お嬢がその編入生に声をかけてから言葉が返されるまでの数秒間は、お嬢の人生の中で最も長く…悠久の時を感じさせられる瞬間だった。
父親にも似た畏敬の念…いや、父親とは全く種類の違う畏れを、お嬢はこの数秒間に身体の芯で感じていた。

『何か答えて…何か言ってよ…!』

その数秒間に耐えきれなくなったお嬢がそう口走ろうとした瞬間、編入生はクシャっ…と表情を崩して笑い、

「あははっ!芸能人なんてとんでもない!私、普通の子だよぉ!…でも昔、ちょっとだけ売れないアイドルしてた事もあったの…内緒にしてね…」

屈託なくそう言うと、大きく口を開けて歯を見せて笑った。
お嬢は一瞬にして、その編入生に心を丸ごと奪われてしまった…。
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