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純愛ハンター
第5章 裁き5、愛しい人よ
翌日の昼。

「お嬢っ!」

学食の窓際のテーブル席から四ツ倉がお嬢に手を振った。

「だから、その呼び方やめてってばぁ…」

その席には大学院生の四ツ倉と一ノ瀬裕、そして4年生の二宮武と三塚道彦が着席していた。
こういう一貫校ではお嬢様お坊ちゃま風の上品そうな生徒が大多数を占めながらも、不良っぽい遊び人グループも生まれるものだ。しかし一ノ瀬・二宮・三塚・四ツ倉の取り巻きグループは一見お坊ちゃま風でありながら、どこか学生離れした“アンダーグラウンド”な香りを強烈に醸し出していた。

「こうやってみんな揃うの久しぶりね」

お嬢は迷わずテーブルの上座に腰を下ろした。

「見て…」

お嬢はそう言うと、学食の入り口近くの席をアゴで差した。
その先にはお嬢を振った丸子と交際宣言を叩きつけた玲子が、周囲から浴びせられる好奇の目を遮断するように無言で食事を取っていた。

「アレがお嬢の元カレと例の編入生か…」
「しっかしイイ女だなぁ…あんなパッとしない男があんなイイ女に見初められるとはなぁ」
「いや、あぁいう朴訥とした男ってのは中々侮れないんだぜ」
「そうだよ、何せ俺らの中じゃ一番パッとしない二宮が一番モテんだからな」
「放っとけ!俺はこの“イイ人キャラ”が売りなんだから…要はギャップとインパクトだよ」

お嬢はスッ…と人差し指を立てた。

「1人あたりコレでどう?」

すると、三塚は鼻の穴を膨らませながらこう返した。

「おぉ…1人100万って事か?で、俺らは何すりゃいいんだ?」
「確か、アンタらが中学か高校くらいの時…行きつけのクラブで結構な無茶したって自慢してた事あったじゃない?」
「あぁ、フロアで引っ掛けた女をドラッグとか芸能人に会わすとかのエサで釣って、VIPルームでみんなでマワして撮影した…ってアレか?」
「あはっ、そんな事あったなぁ…懐かしいなぁ!」
「そう!そのアレをさぁ?アイツに…玲子にもしちゃって欲しいんだ…」

一ノ瀬と二宮と三塚はニヤニヤと顔を見合せ、やぶさかではない態度を見せた。
だが、

「ダメだ!」

四ツ倉が真剣な面持ちでそう言った。

「どうしてっ?100じゃ足りないって事?じゃあもっと積…」
「そういう事じゃない」

四ツ倉がお嬢の言葉を遮ると、一ノ瀬と二宮と三塚は黙って四ツ倉の次の言葉を待った。
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