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完熟の森
第21章 恋人 2
僕はようやく美しい雫に唇を寄せた。


雫の唇は熱く僕の胸は高鳴った。


一度唇を離すと


「千晶…」


と僕の名を呼んだ。


その瞬間、胸が苦しくなった。


「雫…」


僕はまた唇を寄せる。


何度も何度も雫の唇を奪い、甘い吐息が漏れた。


雫は束ねていた髪を下ろした。


雫の香りが広がった。


僕は雫を抱き上げ、馬鹿でかいベッドにゆっくり雫の体を倒した。



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