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るりいろ(MILK &honey後日談)
第2章 俺のせい……。

*
「光は、どこで免許取ったの?」
バイクの事がバレて、しばらく経った頃。
姫ちゃんとのお出掛けから帰って来たるりが、パンフレットみてーなもんを見ながら聞いてきた。
「……免許取んの?」
「うん。学生のうちに取るのが楽だってみんなが言うから、私も取っておこうかなって……高校は、教習所禁止だったから」
「あー……そっか……」
車の免許は、試験の時に十八になってりゃ良い。普通の学校なら、高校在学中に教習所に通って、卒業前に免許を取るヤツも居る。るりのところは、何かと厳しいお嬢様学校だからな。卒業まで教習所禁止ってのも、頷ける。
「俺ぁ、最初に取ったのが原付免許だったからさー。試験場でいきなり試験。車とバイクの教習は、高三時から実家の近くに通ったなー」
「……げんつき?」
「うん。スクーターみてーな、ちっちゃいバイクな。十六から取れっから、誕生日来てすぐ取った。じいちゃんがデカいバイク乗ってて憧れてたのと、あとは、バイトで使う為」
「……ふーん……」
これから取る免許の話を他人に聞くのが面白いのか、るりはじぃっと聞いていた。
「……十八になる前に、大型二輪教習受けて、それから普通車取った。普通逆だろって言われたけど」
「へー……」
「るりは、どこで取んの?こっから近い教習所、二カ所か三カ所有るよな?」
「うん。通うのと、合宿とかも有るって聞いたんだけど……お兄ちゃん、それで取ってたから。早くて楽で結局安いよって」
「あー……合宿……」
合宿はマズいんじゃね?!と言いそうになって、我慢する。
るりは、就きたい仕事に関連した資格が取れる学校を選んだ結果、外部には出たが、大学も女子大に進学した。
言ってみりゃあ、ずーっと女子ばっかの、温室育ちだ。
合宿免許ってな、男も居ますよね?
何日も一緒に過ごすんだよね?
しかも、昼も夜も……だよね?!
何もねーとしても、俺の目の届かねーとこで、男と交流……。
姫ちゃんみてーに大学が共学になったのなら仕方ねーけど、わざわざ免許取るためなんかで、男ときゃっきゃうふふしねーでも良くね……?
胃が痛ぇ……想像しただけで、倒れそー……。

