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るりいろ(MILK &honey後日談)
第2章 俺のせい……。

「……眠い?寝る?」
「寝ねー……」
隣に座ったるりが、顔に掛かった髪を避けて撫でつけてくれながら、聞いてくるけど。
寝ねーよ。寝るもんか。まだ全然るりとイチャイチャしてねーもん……。
「寝ていいよ?お布団持ってきてあげるから……でも、寝ちゃう前に見て欲しい物が有るの」
「……あん?」
「ふふふー……見て!!」
眠気に負けそうになった所で、半開きの目の前に何かが差し出された。
「……おぉっ!?免許!!」
目が、三分の二位開いた。
「うん!取れたて!交付ほやほや!!」
「そっかー、頑張ったなー!!出来立ての免……許……」
よく見る運転免許証だ。
いつもよりかなり表情固めの、るりの写真。
「普通車はAT車に限る」の一文の下の囲みに何の気なしに目をやると、二カ所に文字が入っていた。
……二カ所?
「るりっ?!」
眠気が、吹っ飛んだ。
「なぁに?」
血の気が引いている俺と、素知らぬ顔のるり。
「……なに、この『普自二』って……!」
囲みの中の「種類」という欄には、「普通」と「普自二」の、二つの文字が入っていた。

