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るりいろ(MILK &honey後日談)
第4章 るりいろ
目をしばしばさせてたら、るりが背伸びして、頬っぺにちゅっとキスしてくれた。そのるりを毛布の中に引っ張り込んで、めちゃめちゃキスする。
……やべー……気持ち良過ぎる……。
「……帰ろっか。」
「……ん……」
道混むと嫌だし……ってなぁ口実で、これ以上すんのはここじゃマズいし。さっさと帰ろ。
「帰りはどっかに寄って行こうな」
「ん!なんか名物みたいの、食べたい!」
荷物を仕舞って、メットを被って、グローブを嵌めて、バイクに跨がって、るりを乗せ。
「んじゃ、行くか!」
「うん!」
クラッチを握ってギアを踏み、一速に入れてスタンドを外し、停めていた場所から惰性で坂を下りて行く。
「こーいうのも、押し掛けな!」
後ろに言って、クラッチを繋ぐと、気紛れなエンジンが回り出す。
「すごーい!掛かった!」
はしゃぐ声を背中に聞きながら、ギアを上げて、アクセルを回して。
二人で朝の潮風の中を、目的地に向かって走って行った。
【終】