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るりいろ(MILK &honey後日談)
第3章 分かりたい
「きゃー!やだぁ、やめてー!」
「すっかり悪いコト憶えちまって、この子はー!!」
「あははー!わ!髪、やだー!!」
人をわざと脅かしたるりの頭を、ぐりぐりと手荒に撫ぜた。
「もーっ、やだー!髪、ぼさぼさっ!…………ぁん…………っん……」
叩かれるのを避けてちゅっとキスして、柔らかく笑ってほどけた唇にもう一度深く重ねる。
多分まだ生理中のるりがツラくならねー程度で止めて、抱き締めてゆっくり背中を撫でた。
「今度、俺の後ろに乗って。二人一緒に、どっか行こ?」
「ん……」
体をすっかり預けてくれて、こくんと頷く素直な女。愛おし過ぎて、どうして良いか分かんなくなる。
「……とりあえず、俺のケツに乗ってみる前に、俺の上にも乗ってみとこっか?」
「…………ばかっ……」
どうして良いか分かんな過ぎてふざけた俺を、顔を赤くしたるりがぺちんと叩く。
「お?意味分かったの、るりちゃんw」
「……ばかっ……これも、誰かさんのお陰ですぅっ」
そんなおふざけで話が着いてほっとして、わらび餅を食う前に二人で笑いながら交わした久々のキスは、くらくらするほどクッソ甘かった。
後ろに乗ってみるより前に、るりが上に乗っかってくれたかどうかは……
……俺とるりだけの秘密だ。