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るりいろ(MILK &honey後日談)
第1章 浮気?!

「出来るけどしねーよ、二人乗り。」
「どうしてっ?!」
「単車は、怖ぇんだぞ?」
むっとしたって、可愛くたって、恨めしそうにこっち見たって、ダメなもんは、ダメだから。
「車と違って、なんもしなけりゃ転ぶ様に出来てんだ。転んだら生身だ、絶対怪我する。だから、人は乗せねーの。」
「そんなの……」
「とにかくダメ、絶対ダメ。誰も乗せねー、特にるりは、絶っ対っ乗せねー。だから、今まで内緒にしてた。ゴメンな」
「……でも…………乗ってみたいな、光の後ろ……」
頭を撫でると、上目遣いでねだられた。
作戦変更か?!最近ずる賢くなってねーか、もしかして俺の影響か……!?
「ダーメっ!!さっきからダメって言ってんだろ?」
「ちょっとだけでも、すごい気を付けても、ダメ……?」
乗んなら俺の後ろじゃなくて上にして、なんて怒られそうな事をちらっと思っていたら、またおねだりが繰り出された。
「あのなー?俺が事故んなくたって、誰か突っ込んで来るかもしれねんだぞ?そんな事になったら、」
誰を乗せんのでもイヤだけど、特に、るりは。
「……俺、心臓止まっちゃう……」
想像しただけで苦しくなって、目の前の傷一つ無え大事な体を、むぎゅっとキツく抱き締める。
「……ひかる……」
自分はコイツに乗ってる癖に、るりは乗せねーってのも、かなり身勝手な言い分だ。それを分かってくれって言うのも、俺の我が儘なんだけど。
「ごめんな。出来れば、コイツの事は忘れて。これからも傷ませねー様に、時々乗ると思うけど……学校行ってる間とか、るりの知らねー時にすっから」
この話はおしまい、って、るりの手を引いて部屋に戻った。
その日の夕食は俺が遅くなったせいで冷めていて、食べる前に、あっためたけど……二人とも珍しく口数が少なくて、静かな夕食の時間になった。

