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兄貴の彼女/彼の弟(MILK&honey 後日談)
第2章 彼の弟

……でもっ。
弟さんが泊まってるのに、こんなこと、ダメだよね?
お兄さんを誘惑する嫌らしい女とか思われちゃったら、印象悪くなっちゃうよ……
「……だめっ。今日は、絶対、だめ……ですっ。」
息を整えながら、胸の辺りを押し返す。
ついでに、下まで下りてたファスナーも上げておく。ファスナーは、もう少しで全部外れちゃうとこだった。外れちゃうと閉めにくくなるから、ぎりぎり外れる前に気が付いて、良かった……!
「……はーい……んじゃ、おとなしく寝まーす……」
むくれる光。でも、ちゃんとお願いは、聞いてくれる。そんなとこも、大好き。
「ね……戻る前に、おやすみのキスして?」
「うん……」
「!!だめ、おやすみのキスなんだから、舌入れちゃだめっ!!」
「えー……なんでー?」
それ、ほんとに、わざとじゃないの?!
……って思うくらい、不思議そうに聞かれる。
「気持ち良すぎて、寝れなくなっちゃうからっ!」
私に入って気持ちいい時期は、私がしたくなっちゃう時期だよ?分かってないの?
「えー……じゃあ、しねーで一緒に寝たら良いじゃーん……」
「だめっ!だめですっ!!」
それじゃあ、するの我慢した意味ないじゃない!分かってよっ!
「ちぇー……」
やっと、しぶしぶ諦めてくれた、みたい。
もう一度、ちゅ、と大人しいキスをされる。大人しいっていっても、唇の内側の柔らかいところ同士を触れ合わされて吸われたから、深いところがきゅんと疼いた。
ばかっ……やっぱり、分かってないっ……。
脚の間、ぬるぬるになっちゃった……光のせいなんだからっ……!
おやすみ、って扉を閉めて、布団をかぶって、ぎゅっと体を縮めて丸くなって、自分で自分を抱き締めて目をつぶって……しばらくしたら、ようやくちょっとだけ眠れた。

