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兄貴の彼女/彼の弟(MILK&honey 後日談)
第2章 彼の弟

   *


「お疲れ。ありがとな」

「ううん。私も、すごく楽しかったよ?……ありがと」

 朝ご飯の後、玄関で、二人で、勇くんを見送った。

 勇くんは来年受験生になるから、いろいろ話を聞かせて欲しいって言ってくれた。受けたい分野は違うけど、受験ってこんな感じだったよみたいな、一般的な話は出来る。
 ご飯を食べながらと、そのあとお茶を飲みながら、そういう話を三人でして、参考になったって御礼言ってくれた。

 光の弟さんの役に立ったのが嬉しくて、顔を見合わせてにっこりして……キッチンの片付けに戻ろうとしたら、抱き寄せられて鼻先にキスされた。

「ん……なぁに?」

「……昨日お預けされた分」

 ちゅっ、と唇が啄まれる。
 ……昨日の、お預け?

 昨日は勇くんが光の部屋に寝て、光はリビングのソファに寝たんだけど……夜中に私の部屋に来て、していい?って聞かれて、勇くんが居て恥ずかしいから嫌だって、断ったんだった。

「ゃん……今日、学校、あるっ……」

 緩く抱かれていた体が壁に軽く押し付けられて、耳に囁きが吹き込まれる。

「一限はねーでしょ」

「無いけどっ……あ!」

 エプロンの中に手を入れられて、カットソー越しに胸に触れられる。

「んなコリコリにしたまま、イっちゃうの?」

「っぁん……あ、だめぇえんっ……」

 鼻にかかった、自分の声だと思えないくらい甘い声が出る。
 昨日のお預けが効いているのと、体調のせいだ。
 以前から、生理と生理の間くらいに、何もしなくても濡れる時期があって……そういう時期はすごくしたくなる時期だって、光とこうなってから知った。

 キスされて舌を擦られるのが、気持ち良い。光の舌は猫みたいに少しだけざらっとしていて、感じる場所を擽られると、お腹の奥がきゅんきゅんする。

「は……やべ……」

「やぁんっ……」

 はいてる意味が無いくらいになっちゃっている、ショーツのクロッチを、撫でられる。

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