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兄貴の彼女/彼の弟(MILK&honey 後日談)
第2章 彼の弟

「これ、着替えなきゃ学校行けねーじゃん……ぐしょぐしょのままリーマンだらけの電車乗んの?」
「ばかぁあっ……やん、そこだめっ……だめ、だめぇ、気持ちよくなっちゃうっ……」
「なりゃ良いでしょ」
クロッチとレースの境目辺りを、指が震わせる。耳朶を甘噛みされる。カットソーの中に入った手が、崩れる腰を抱き留める。
「ぁ、あ、ひかるっ、ここじゃやだっ、」
「外にゃ……勇にゃ、聞こえねーよ?」
「っぁ!!」
言われて、腰が砕けそうになる。
勇くんがまだそこに居て聞かれてたらって考えたら、感じちゃったなんて……
……光に、絶対、知られたくない……!
「は、るり、エッロ……」
耳元で、その声で、言わないで……光の事以外、頭から、吹っ飛んじゃう……。
「ぁ……ぁ、あん!あ、や、いっちゃうっ、だめ、」
「ダメじゃねーだろ……イケよ、ほら」
「っは、あ!」
布越しに触られていた指が横から入り込んで、気持ち良いところに直接触られる。
ぬるぬる。びしょびしょ。光にしがみ付く。
奥がきゅうきゅう切なくなって、がくがく揺れていた脚に、ぎゅっと力が入り始める。
「やっ、ん、ぁぁんっ、ん、んっっ……やぁあん、ん、ん!」
恥ずかしい……玄関で、立ったまま、イっちゃった……。
「イった?」
「う……」
頬擦りされて聞かれて、もたれて頷く。
頭がぼわっとして、息が上がって、唇が乾いて、ちゃんと返事が返せない。
「……お風呂行こっか?」
「ん……」
ぎゅっと抱き締められて頬っぺにキスされて、お風呂場まで連れて行かれて……昨日のお預けを、そこでもさんざん回収された。
結局。
その日の二限は送ってもらって……それでも、遅刻ぎりぎりになった……。
【彼の弟・終】

