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彼時々彼女、所によって一時ケダモノ。
第1章 彼時々彼女

「はい、出来た!こんな感じで、どう?」
「わあ、るり!綺麗!!」
「……うん!」
私とヒメは今日、ヒカリさんのメイク担当のお菊さんに、メイクを習っている。
お菊さんっていうのは、ニックネーム。名字が「菊」って言うらしい。
私達の学校は、メイク禁止だった。
眉を整えてまつげを上げて、リップクリームを塗るくらいはしていたけど、色の付いた化粧品は、持ってなかった。
だから、二人とも、大学がメイクデビューで……自分達で研究するか、化粧品カウンターで相談するか、メイク教室に行くか?って、言ってたんだけど……。
お菊さんに、メイクを教わる事になったのは。
こんな事が、始まりだった。

