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復讐の味は甘い果実に似て
第6章 絶望へのいざない ~ひかるの告白~

少しだけ間をおいて、あたしの口を先輩がふさいだ。
ついばむように唇をあわせたあと、ぎこちなく口を開いたあたしの中に先輩の舌が入ってきた。
先輩の舌があたしの口の中を這い、あたしの舌を求めるようにねっとりと動きだした。
だが、あたしの舌は、不意にダンスに誘われた女の子のように、何をしていいかわからずに硬直していた。
先輩はあたしの舌を揉み解すように舌先を這わせ、ねっとりと唾液を絡めていく。
ああ、これがキスなんだ。
それは、あたしが想像していたものより、はるかに甘美で心地よいものだった。
やがて、あたしの舌は先輩の舌との絡み合いを求めて、淫らに動き出した。
別にあたしが意図したわけではなく、ただ、気持ちよくなりたいという本能のままに。
もう、ここから先は、牝と雄が本能のままに求めあう領域で、言葉や意思の必要な世界ではないのだ。
そして、あたしは先輩に導かれるまま、その未知の世界に足を踏み入れていった。
ついばむように唇をあわせたあと、ぎこちなく口を開いたあたしの中に先輩の舌が入ってきた。
先輩の舌があたしの口の中を這い、あたしの舌を求めるようにねっとりと動きだした。
だが、あたしの舌は、不意にダンスに誘われた女の子のように、何をしていいかわからずに硬直していた。
先輩はあたしの舌を揉み解すように舌先を這わせ、ねっとりと唾液を絡めていく。
ああ、これがキスなんだ。
それは、あたしが想像していたものより、はるかに甘美で心地よいものだった。
やがて、あたしの舌は先輩の舌との絡み合いを求めて、淫らに動き出した。
別にあたしが意図したわけではなく、ただ、気持ちよくなりたいという本能のままに。
もう、ここから先は、牝と雄が本能のままに求めあう領域で、言葉や意思の必要な世界ではないのだ。
そして、あたしは先輩に導かれるまま、その未知の世界に足を踏み入れていった。

