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復讐の味は甘い果実に似て
第8章 復讐の行方 ~明日香の告白~
春の合宿も4日目が終わって、残すはあと翌日だけとなっていた。
明日、最終日は合宿で一緒に練習してきた他大のサークルと合同試合をして、電車で東京に戻って打ち上げだ。
そして、合宿先での最終夜というタイミングで、わたしとひかるは部屋にお酒とポテチを持ち込んで、ささやかな宴会を開いていた。
例の復讐の日以降、お互い妙に忙しくて落ち着いて話せなかったので、どちらともなく、ゆっくり話をしようよ、という流れになったのだ。
実際、わたしは合宿の準備やら、他大との合同練習の調整で忙しかったし、ひかるには、合宿先の宿舎を決めてもらったり、わたしの補佐で色々協力してもらっていた。宿舎の選定は、本来、恵梨と本間にまかせていたのだが、恵梨がああいうことになってしまったので、急遽、ひかるにお願いしていたのだった。
恵梨は、例の復讐の日以来、サークルに顔を出していない。
今回の合宿にも、結局、来なかった。
本間のバカには先週、合宿に行く前、わたしからサークルを辞めるよう通告した。
ひかるにも、一応その場に立ち会ってもらったのだが、ひかるはわたしの言い分がえらく痛快だったらしく、今日の最初の酒の肴はそれだった。
「明日香、えらい! あの下半身バカに一発かましてくれてありがとう!」
いきなりひかるに褒められてしまったが、わたしとしては、それほど大したことをしたつもりはない。言うなれば、害虫を1匹ひねりつぶしただけだ。
明日、最終日は合宿で一緒に練習してきた他大のサークルと合同試合をして、電車で東京に戻って打ち上げだ。
そして、合宿先での最終夜というタイミングで、わたしとひかるは部屋にお酒とポテチを持ち込んで、ささやかな宴会を開いていた。
例の復讐の日以降、お互い妙に忙しくて落ち着いて話せなかったので、どちらともなく、ゆっくり話をしようよ、という流れになったのだ。
実際、わたしは合宿の準備やら、他大との合同練習の調整で忙しかったし、ひかるには、合宿先の宿舎を決めてもらったり、わたしの補佐で色々協力してもらっていた。宿舎の選定は、本来、恵梨と本間にまかせていたのだが、恵梨がああいうことになってしまったので、急遽、ひかるにお願いしていたのだった。
恵梨は、例の復讐の日以来、サークルに顔を出していない。
今回の合宿にも、結局、来なかった。
本間のバカには先週、合宿に行く前、わたしからサークルを辞めるよう通告した。
ひかるにも、一応その場に立ち会ってもらったのだが、ひかるはわたしの言い分がえらく痛快だったらしく、今日の最初の酒の肴はそれだった。
「明日香、えらい! あの下半身バカに一発かましてくれてありがとう!」
いきなりひかるに褒められてしまったが、わたしとしては、それほど大したことをしたつもりはない。言うなれば、害虫を1匹ひねりつぶしただけだ。