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復讐の味は甘い果実に似て
第8章 復讐の行方 ~明日香の告白~
「……ねえ、ひかるは恵梨のこと、何か聞いてない?」
結局、わたしは恵梨のことを、ひかるに聞いた。
「うーん、あたしも例の復讐の日から、恵梨には会ってないんだよね。だけど……。」
「だけど?」
「ゼミの知り合いからのまた聞きなんだけど、恵梨が合コンサークルみたいなところに顔を出して他大の男の子と……その……乱交みたいなことをしてるらしいって……。」
言い辛そうにして、ひかるが教えてくれた。
実際、ありそうな話だった。
土岐先輩と別れてからというもの、恵梨が男がらみでいろいろお盛んらしいというのは、うちのサークルの女の子ならば、誰でも知っている話だった。
もっとも、先輩とつきあいだしてから、そういう噂はなくなり、恵梨もようやくまともな人と巡り会えたんだな、とみんなが喜んでいたのだが。
「……あーあ、恵梨ってば、自暴自棄、ってやつかなあ。」
わたしは嘆息しつつ、苦い気分でビールを咽喉に流し込んだ。
結局、わたしは恵梨のことを、ひかるに聞いた。
「うーん、あたしも例の復讐の日から、恵梨には会ってないんだよね。だけど……。」
「だけど?」
「ゼミの知り合いからのまた聞きなんだけど、恵梨が合コンサークルみたいなところに顔を出して他大の男の子と……その……乱交みたいなことをしてるらしいって……。」
言い辛そうにして、ひかるが教えてくれた。
実際、ありそうな話だった。
土岐先輩と別れてからというもの、恵梨が男がらみでいろいろお盛んらしいというのは、うちのサークルの女の子ならば、誰でも知っている話だった。
もっとも、先輩とつきあいだしてから、そういう噂はなくなり、恵梨もようやくまともな人と巡り会えたんだな、とみんなが喜んでいたのだが。
「……あーあ、恵梨ってば、自暴自棄、ってやつかなあ。」
わたしは嘆息しつつ、苦い気分でビールを咽喉に流し込んだ。