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復讐の味は甘い果実に似て
第9章 さよならという儀式 ~ひかるの告白~
そろそろ浴衣に着かえようかと思ったところで、明日香がみんなの前で言った。
「……恵梨も、先輩も、今日、何しに来たか、わかってますよね?」
明日香の言葉に、あたしたちは無言で頷く。
「ねえ、恵梨。最初に言っとくけど、先輩はもう、あなたのものじゃないよ。それはわかってるよね?」
「……うん。」
「そして、わたしとひかるも、もう復讐の道具じゃない。今日、わたしとひかるは、先輩に抱かれるためにここに来たの。多分、あたしもひかるも、朝まで気が狂うほどやり続けると思う。だけど、恵梨、もう、あなたに、わたしたちを止める権利はないの。そのことを、ちゃんと受け止めて。」
「……うん……わかった。」
少しだけ顔をゆがめた恵梨が言った。
明日香の言うことは残酷だけど、正論だった。
確かに、今夜、あたしと明日香がここに居る理由は、先輩に抱かれる、という一点だけだ。
そして、それは、あたしたちがひたすらに快感を貪る、ということと同義だった。
「……恵梨も、先輩も、今日、何しに来たか、わかってますよね?」
明日香の言葉に、あたしたちは無言で頷く。
「ねえ、恵梨。最初に言っとくけど、先輩はもう、あなたのものじゃないよ。それはわかってるよね?」
「……うん。」
「そして、わたしとひかるも、もう復讐の道具じゃない。今日、わたしとひかるは、先輩に抱かれるためにここに来たの。多分、あたしもひかるも、朝まで気が狂うほどやり続けると思う。だけど、恵梨、もう、あなたに、わたしたちを止める権利はないの。そのことを、ちゃんと受け止めて。」
「……うん……わかった。」
少しだけ顔をゆがめた恵梨が言った。
明日香の言うことは残酷だけど、正論だった。
確かに、今夜、あたしと明日香がここに居る理由は、先輩に抱かれる、という一点だけだ。
そして、それは、あたしたちがひたすらに快感を貪る、ということと同義だった。