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復讐の味は甘い果実に似て
第9章 さよならという儀式 ~ひかるの告白~
 あたしたちは、先輩と一緒に露天風呂で体を流すと、早速、先輩の体を愛撫し始めた。
 恵梨はあたしたちの様子を寝室から見ていたが、もう、あたしたちは恵梨のことは、一切気にしていなかった。

 もう、あたしたちは復讐の道具じゃない。
 ただの女として、情欲を溢れさせた牝として、先輩の愛撫に悶えながら、ひたすら快感を貪るだけだ。

 明日香がお風呂のなかで、先輩に体を寄せると、先輩の口のなかに舌を差し入れて濃厚なキスを始めた。
 明日香と先輩の舌が淫らに絡まり合い、唾液が糸を引いて、お湯で上気した胸元に落ちていく。

「んっ……はむっ……ジュル……んんっ」
 明日香のキスは淫靡という言葉そのもので、あたしは見ているだけで、胸が熱くなるのを押さえられなかった。

「ねえ、ひかるもいっしょに、先輩にいっぱいキスしようよ。ホントはずっと我慢してたんでしょ……電車に乗ってるときから……ああっ……先輩、もっと、吸い上げてえ……。」
 明日香が、先輩の口に固くしこった乳首をあてがい、先輩の舌で弄ばれながら、あたしを誘った。

 電車に乗っているときからずっと我慢していたんでしょ、という明日香の指摘は、完全に図星だった。
 あたしは明日香と向き合って座りながら、今夜行われるであろう淫らな宴のことを想い、どうしようもない疼きに耐えていたのだ。
 表面上はひたすらに平静を装って、スマホのどうでもいいニュースを眺めながら。

「んふふ……いいんだよ、ひかる。わたしもそうだったんだから……本当は、スマホの画面なんか見てなくて、先輩のここばっかり見てたの……。」
 そういうと、明日香は先輩のペニスに手をあてて、お湯のなかでゆっくりと扱き始めた。


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