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復讐の味は甘い果実に似て
第9章 さよならという儀式 ~ひかるの告白~
「ね、ひかる、先輩の精子、顔にかけてもらおうよ……。先輩の熱い精子で、あたしたちの顔がドロドロになるくらい……。」
 明日香が、蕩けた声であたしに提案してきて、あたしは頷いた。
「じゃあ、ひかる、先輩の袋、いっぱい舐めてあげて……」
 明日香の言う通りに、あたしは先輩の袋に舌を這わせる。

「ねえ、浩二、これからひかるとふたりで先輩をイカせちゃうね……。それで、いっぱい顔に精子をかけてもらうから……。」
 電話の向こうにそういうと、明日香は先輩のペニスを深々と咥え込み、激しく音を立ててストロークさせた。
 袋をねっとりと舐め上げるあたしの顔の上で、明日香が首を振り、捻りを加えながら、音を立てて、口でペニスを擦り上げていく。

 先輩が脱力するような甘いうめきを漏らすと、あたしと明日香は先輩の亀頭に顔を寄せて、舌を差し出す。
「……ああ、顔にかけてえ! 先輩の精子、いっぱいください!」
 明日香の誘いと同時に、先輩のペニスから吹き上げるように白濁がほとばしる。
 あたしたちの胸に挟まれた太ももの筋肉が硬直するたび、あたしたちの顔に先輩の白濁が降りかかり、あたしたちを生臭い牡の匂いが包んでいく。

 あたしの復讐の日から、ずっとため込んでいたんじゃないかと思うほど、その吐精は長く、激しく続いた。あたしと明日香は顔を背けもせず、その猛々しい脈動に魅入られたように、ペニスに顔を近づけて、舌を差し出す。

「ああ、熱い……先輩の精子……」
 あたしは先輩のペニスを口に含むと、尿道から吐き出される精液を慈しむように、音を立てて吸いあげた。
 それは復讐の日に初めて口にしたのと同じ、先輩の味だった。

 苦くて、生臭くて、青臭い、牡の味。

 そして、それは同時に、あたしが牝であることを自覚させる蠱惑的な味だ。

「ねえ、あたしも先輩の精子……欲しいよ……。」
 明日香が舌を出して、あたしの頬に付いた先輩の白濁を舐めとる。
 さらに明日香は、あたしの口の中に、先輩の精液に塗れた舌を差し入れてきた。
 そのまま、あたしと明日香は互いの舌を絡ませて、先輩の精液を求めあう。
「んんっ……れろおっ……んっ……。」
 それは先輩の悦びの証を2人で分け合う、あたしと明日香の淫らなキスだった。

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