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復讐の味は甘い果実に似て
第3章 復讐への階段 ~明日香の告白~

わたしが復讐計画のことを浩二に伝えられないまま、大学は冬休みに突入してしまった。
大晦日に浩二は前橋、わたしは小田原の実家に帰省していたが、とりあえず問題が先送りできることが、今のわたしにとってはありがたかった。
だが、お正月を終えて東京に戻ってきても、わたしのなかで何も結論は出ていなかった。
そうこうしているうちに、冬休みが終わり、大学が始まって、いつものように浩二の部屋にも通っていたが、相変わらず、わたしは浩二に復讐のことを何も伝えられずにいた。
そもそも、浩二にバレなければいいんだ、黙っていればわかりゃしない、とも思ったが、それでは恵梨のしたことと、何も変わらなくなってしまう。
だが、1月も半ばになり、ついに、わたしのもとに先輩から決定的なメールが届いた。
「復讐の日取りが決定した。2月4日、19時。場所は追って連絡する。」
わたしの知らないところで、先輩は完全に計画を進めていたのだ。
あの先輩に限って、もう、この段階で引き返すことはありえない。
間違いなく、復讐は実行される。
浩二に話すなら、今しかなかった。
わたしは覚悟を決めると、震える手で、浩二に電話をかけた。
大晦日に浩二は前橋、わたしは小田原の実家に帰省していたが、とりあえず問題が先送りできることが、今のわたしにとってはありがたかった。
だが、お正月を終えて東京に戻ってきても、わたしのなかで何も結論は出ていなかった。
そうこうしているうちに、冬休みが終わり、大学が始まって、いつものように浩二の部屋にも通っていたが、相変わらず、わたしは浩二に復讐のことを何も伝えられずにいた。
そもそも、浩二にバレなければいいんだ、黙っていればわかりゃしない、とも思ったが、それでは恵梨のしたことと、何も変わらなくなってしまう。
だが、1月も半ばになり、ついに、わたしのもとに先輩から決定的なメールが届いた。
「復讐の日取りが決定した。2月4日、19時。場所は追って連絡する。」
わたしの知らないところで、先輩は完全に計画を進めていたのだ。
あの先輩に限って、もう、この段階で引き返すことはありえない。
間違いなく、復讐は実行される。
浩二に話すなら、今しかなかった。
わたしは覚悟を決めると、震える手で、浩二に電話をかけた。

