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復讐の味は甘い果実に似て
第3章 復讐への階段 ~明日香の告白~

わたしはその夜、浩二の部屋で復讐計画のことをつぶさに話した。
恵梨にだまされて、先輩に復縁を迫りに押しかけてしまったこと。
賭けに負けて、復讐の道具にされてしまったこと。
恵梨の目の前で、先輩と生でセックスしなければならないこと。
2週間後、2月4日にその復讐が実行されること。
浩二は、わたしの説明を聞きながら、愕然としていた。
全てを聞き終えて、コップのお茶を一気にあおると、浩二はわたしを怒鳴りつけた。
「なんで早く言わねえんだよ!」
「……だって! だって、言ったら……止めるでしょ?」
「当たり前だろ! そんな馬鹿な話に彼女を送り出す彼氏がどこにいるよ!」
「……だけど、わたしは賭けに負けたんだし……。」
「そんなの明日香のせいでもなんでもねえだろ。そもそも最初から嘘ついてた奴が悪いんじゃないか。」
「でも、約束は約束だし……。」
「約束自体が非常識だろ! ありえないだろ! 避妊もしないで、生でセックスとか、その院生、頭沸いてんじゃないのか?」
浩二が言うことは、どれもこれも至極真っ当なことで、わたしは何一つ反論できなかった。
もっとも生でセックス、という件については、ピルで避妊しているのだが、それは、この計画に関わってしまった以上、漏らすことのできない話だった。
「……もういいよ。明日、一緒にその院生のところに行こう。俺が話をつけてやる。」
それだけ言うと、浩二はそこでわたしとの話を打ち切ってしまった。
恵梨にだまされて、先輩に復縁を迫りに押しかけてしまったこと。
賭けに負けて、復讐の道具にされてしまったこと。
恵梨の目の前で、先輩と生でセックスしなければならないこと。
2週間後、2月4日にその復讐が実行されること。
浩二は、わたしの説明を聞きながら、愕然としていた。
全てを聞き終えて、コップのお茶を一気にあおると、浩二はわたしを怒鳴りつけた。
「なんで早く言わねえんだよ!」
「……だって! だって、言ったら……止めるでしょ?」
「当たり前だろ! そんな馬鹿な話に彼女を送り出す彼氏がどこにいるよ!」
「……だけど、わたしは賭けに負けたんだし……。」
「そんなの明日香のせいでもなんでもねえだろ。そもそも最初から嘘ついてた奴が悪いんじゃないか。」
「でも、約束は約束だし……。」
「約束自体が非常識だろ! ありえないだろ! 避妊もしないで、生でセックスとか、その院生、頭沸いてんじゃないのか?」
浩二が言うことは、どれもこれも至極真っ当なことで、わたしは何一つ反論できなかった。
もっとも生でセックス、という件については、ピルで避妊しているのだが、それは、この計画に関わってしまった以上、漏らすことのできない話だった。
「……もういいよ。明日、一緒にその院生のところに行こう。俺が話をつけてやる。」
それだけ言うと、浩二はそこでわたしとの話を打ち切ってしまった。

