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復讐の味は甘い果実に似て
第5章 表と裏 ~明日香の告白~
「俺が明日香を好きって話はこれでいいだろ。……で、話を戻したいんだけど。」
「わたしが昨日、何したかって話?」
「うん。」
「いや、だから、何でそんなの聞きたがるの? 自分で言ってて嫌になるけど、自分の彼女が他の男と寝た話なんて、普通は考えるのも嫌なんじゃないの?……そりゃ、まあ……することはしちゃったんだけどさ。」
「……いや、だって気になるだろ。」
どうにも浩二の答えは要領を得ない。
それに何かモジモジしている感じもする。
概要だけ、かいつまんで話せば納得するだろうか。
「まず、リージェントホテルってホテルのセミスイートに、恵梨と二人で呼び出されたの。間取りが3つもあるおっきな部屋に先輩が来ててね。恵梨は手出しをできないように手首を縛られて、わたしは恵梨の目の前で、その……先輩に……。」
わたしはこのくらいで許してもらおうと、目線をあげて浩二を見た。
浩二の目の色が、明らかに変わっている。
わたしを気遣う優しい目ではなく、興奮して欲情した獣の目だ。
「わたしが昨日、何したかって話?」
「うん。」
「いや、だから、何でそんなの聞きたがるの? 自分で言ってて嫌になるけど、自分の彼女が他の男と寝た話なんて、普通は考えるのも嫌なんじゃないの?……そりゃ、まあ……することはしちゃったんだけどさ。」
「……いや、だって気になるだろ。」
どうにも浩二の答えは要領を得ない。
それに何かモジモジしている感じもする。
概要だけ、かいつまんで話せば納得するだろうか。
「まず、リージェントホテルってホテルのセミスイートに、恵梨と二人で呼び出されたの。間取りが3つもあるおっきな部屋に先輩が来ててね。恵梨は手出しをできないように手首を縛られて、わたしは恵梨の目の前で、その……先輩に……。」
わたしはこのくらいで許してもらおうと、目線をあげて浩二を見た。
浩二の目の色が、明らかに変わっている。
わたしを気遣う優しい目ではなく、興奮して欲情した獣の目だ。