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銀行員 有田雄一、私は「女」で出世します
第2章 小鹿大樹
「ユカリさん、入れるよ…」
「はあ、はあ、はあ、待って…これ、これを付けて…」
やはりこの女は場馴れしている。喘いでいてもコンドームを忘れてはいない。
スワッピングは楽しむセックス。妊娠はもとより、病気も避けなければならない。
「すみません」と袋からそれを取り出した有田は亀頭に被せると、ユカリの腰を抱えた。ユカリも有田のお尻に手を回して引き寄せる。息の合った二人、ペニスは膣に押し入り、根元までその中にすっぽりと納まった。
「あん!」
「いやん…」
あちらこちらからも挿入されたような声が聞こえてくるが、あのカッブルだけは違っていた。
白髪の男がクンニで攻め立てている。
ジュルジュル、ジュパッ、ジュパッ……
「あっ、いや、いや、もう、いやっ…」
「まだだ」
執拗なクンニに、女は髪を振り乱し、「お願い、お願いだから、はあ、はあ、はあ、あっ、あっ、いや、オシッコ、オシッコが出ちゃう……ああ、ああ、いや、もう苛めないで、いやあ、いやよ、で、出ちゃう……」と喘ぎ出したが、失禁とは笑っちゃう。どんな顔をしているのか、薄ら明かりの中では見えないが、気配だけで十分に想像できる。
「だから泣き出すって言ったでしょう?」
「初めてですよ、あんなの聞いたのは」
「大洪水かしら?」
「へへ、ユカリさんは?」
「ふふ、それはあなた次第」
「そうか」
ニヤッと笑った有田は「負けませんよ」とばかりに、腰をゆっくりと動かす。膣の締まりは悪くない。強く、弱く、抜き刺しを繰り返し、性器同士を擦り合わせる。