この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
銀行員 有田雄一、私は「女」で出世します
第4章 ママ、お願い。お礼は体で払います
≪流石というか、やはり「銀座の女」は凄い≫

「おはようございます」
「おお、おめでとう。男の子か。いやあ、よかったなあ」

有田はワイフの初産に立ち会うため休暇を取っていた。1週間ぶりに出勤すると、職場の仲間たちが祝ってくれたが、問題は榎本課長だ。

1週間前、「明日から休暇を頂きたいのですが」と休暇願を持って行くと、
「へえ、子供が産まれる、いいねえ。で、どうするのかな、吉田さんのことは?」と嫌味たっぷり。「はっ、休み明けに全力で取り組みます」と口から出任せに答えたが、「ほお、出来るんだね?」とハンコを押しながら睨んでいた。

その榎本課長は「おーい、こっちだ!」と支店長室から呼んでいる。

朝から嫌だなあ…有田は憂鬱になっていたが、周囲の仲間は「おい、早く行けよ」とニコニコ笑っている。

人が悪いよな。叱られるのは俺だぜ…まあいいや、どうせ怒られるんだ、先に謝ってしまえ。

有田は支店長室に入るなり、「あ、あの、すみませんでした!」と頭を下げたが、意外にも「ははは、ご苦労さん」と副支店長からねぎらいの言葉が返ってきた。

「え?」

何が何だか分らず、有田が顔を上げると、「いやあ、本当によくやった。担当役員からもお褒めの電話があったぞ」と肩を叩かれた。そして、「有田、吉田社長の件だよ」と榎本課長が背中をバンバン叩いてくる。

「昨日、社長がお見えになって、社長の個人取引について相続対策も含め、全て当行に任せると言ってくれたよ」

いつもは仏頂面の支店長が笑顔で褒めてくれるから、その顔色ばかりを窺っている副支店長はご機嫌だ。

本当に助けてくれたんだ。銀座の女って、やると決めたらやってしまうんだ…有田は信じられない思いだった。

/113ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ