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銀行員 有田雄一、私は「女」で出世します
第8章 縄秀と看護師
早くも下腹部でギュルギュルと鳴っている。こうなりゃ、どうにでもなれって、「はい、はい、我慢ちてますよー」と有田もやけくそだ。腰を少し浮かしてうっーと踏ん張った。すると、泥水のような液状の便がブリブリ、ブ、ブ、ブ、ブリュッ、ブリュッ、ビュー、ビュー、ビュー、ジャーーと音を立てて、肛門から噴水のように噴き出した。
「キャー、汚い!やめて…」
逃げ遅れた風間看護師の白衣は焦げ茶色に染まり、飛び散った便は髪の毛にまで着いていた。
「処置室でこんなことをする奴は見たことが無い。ははは、気に入った。面白い男だな、君は」
手を叩いて喜こぶ金沢医師は、やはり「縄秀」に間違いない。
「先生まで笑って、酷い!」
「あ、悪い、悪い。でも、臭いな。あ、いや、失礼」
「バカ!」
彼女は着ていた白衣、いや、クソまみれの布きれを「縄秀」に投げつけた。