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銀行員 有田雄一、私は「女」で出世します
第9章 難攻不落の浅丘流本部
「あなた、どなた?」
「ああ、知り合いの住職。初詣に来いって誘いだよ」
「へえー、初詣の誘いなの。余程参拝客が来ないお寺なのね。行ってあげたら?」
何も知らない妻は疑いもしない。
(ワイフも行けと言うから行っちゃうか。これは春から縁起がいいってことかな…)
「じゃあ、そうするかな。去年は随分とお世話になったし」
「それがいいわ。あっ、いや、何をするの…」
「姫始め」
「あん、赤ちゃん、起きちゃうから」
「いいって、いいって、ほら」
「あん、ダメ…」
妊娠が分かってからは一度も接しなかった妻の体、約1年振りの肌触りは最高。柔らかくて、しっとり、そして、子供を産んだ分、丸みを帯びている。
「あん、感じる・・あ、ああ、あっ、あ、あああ…」
早くも切ない喘ぎが漏れ出している。今夜は眠れそうにない。