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銀行員 有田雄一、私は「女」で出世します
第10章 奇跡の逆転ホームラン!
年が改まって、1月。東西銀行の業務は「新たな気持ちで、全力投球して下さい」と面白くもない無味乾燥な支店長を訓示で始まったが、有田は営業目標の浅丘流との取引獲得に攻め手を見い出せない。
今朝も彼は営業マンのたまり場「喫茶あけみ」でサボっていたが、そこに看護師の風間さんから「明日、浅丘先生にお薬を届けるんだけど、一緒に行かない? 」と電話が架かってきた。
金沢先生こと縄秀の許可なく浅丘正巳のところに行くことはリスクがあるが、それより、風間さんとなら、仕事抜きで「けん玉遊び」ができる。
憂鬱な気分はすっ飛んだ。「さあ、頑張りますか」とセールスに飛び出す有田だった。
今朝も彼は営業マンのたまり場「喫茶あけみ」でサボっていたが、そこに看護師の風間さんから「明日、浅丘先生にお薬を届けるんだけど、一緒に行かない? 」と電話が架かってきた。
金沢先生こと縄秀の許可なく浅丘正巳のところに行くことはリスクがあるが、それより、風間さんとなら、仕事抜きで「けん玉遊び」ができる。
憂鬱な気分はすっ飛んだ。「さあ、頑張りますか」とセールスに飛び出す有田だった。