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銀行員 有田雄一、私は「女」で出世します
第10章 奇跡の逆転ホームラン!
≪再度、浅丘流本部へ≫
「おはよう」
「おはようございます。いやあ、きれいだなあ」
今日の風間さんはベージュのノーカラージャケットにネービーのブラウスとスカート。とても上品で落ち着いた感じがする。有田は素直にそう言っただけだが、「あら、いやだ。有田さん」と恥ずかしそうに胸元を押さえていた。お調子ついでに、助手席に座って手を握ったら、風間さんから顔が赤くなった。
「いや、今はダメよ」
「あ、いや、ごめんなさい。でも、風間さんに触りたくて」
有田は一発ジャブを繰りだした。彼女は顔が赤くなり、反応は確かだ。そして、第二弾。運転する風間さんの顔をチラチラ見ていると、彼女もこちらをチラチラ見ている。
あれ、やっぱり意識しているん、なんだか可愛いなあ…浅丘さんのところはさっさと片付けて、へへ、ラブホかな…有田の頭の中は浅丘流よりも風間さんのことで一杯になっていた。
そして、間もなく車が走り出して30分。いよいよ、目印の広大な林に覆われた豪邸が見えてきた。
「早かったね」
「道路が空いていたから」
前回と同じ、車はガードマンに一旦停められたが、「金沢小児科です」と風間さんが微笑むと、「あ、どうぞ」と今回も面会の予約チェックなどせずに通してくれた。会館正面の受付で「お家元にお薬をお届に来ました」と言うと、「あら、風間さん、先生は奥ですよ」とこちらも、ノーチェック。そのまま奥の私邸に行くことができる。
「おはよう」
「おはようございます。いやあ、きれいだなあ」
今日の風間さんはベージュのノーカラージャケットにネービーのブラウスとスカート。とても上品で落ち着いた感じがする。有田は素直にそう言っただけだが、「あら、いやだ。有田さん」と恥ずかしそうに胸元を押さえていた。お調子ついでに、助手席に座って手を握ったら、風間さんから顔が赤くなった。
「いや、今はダメよ」
「あ、いや、ごめんなさい。でも、風間さんに触りたくて」
有田は一発ジャブを繰りだした。彼女は顔が赤くなり、反応は確かだ。そして、第二弾。運転する風間さんの顔をチラチラ見ていると、彼女もこちらをチラチラ見ている。
あれ、やっぱり意識しているん、なんだか可愛いなあ…浅丘さんのところはさっさと片付けて、へへ、ラブホかな…有田の頭の中は浅丘流よりも風間さんのことで一杯になっていた。
そして、間もなく車が走り出して30分。いよいよ、目印の広大な林に覆われた豪邸が見えてきた。
「早かったね」
「道路が空いていたから」
前回と同じ、車はガードマンに一旦停められたが、「金沢小児科です」と風間さんが微笑むと、「あ、どうぞ」と今回も面会の予約チェックなどせずに通してくれた。会館正面の受付で「お家元にお薬をお届に来ました」と言うと、「あら、風間さん、先生は奥ですよ」とこちらも、ノーチェック。そのまま奥の私邸に行くことができる。