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置屋に生まれて
第3章 浮気
「うち、今夜はお座敷があらへんから、一緒に遊んであげてもいいけど」
「ぼ、僕は・・」
「溜まっとるんやろ・・」
珠江は体を擦り寄せると、明彦の股間をさりげなく握った。
「あっ・・」
「立派なチンポ、うちにも頂戴・・」
童貞を卒業した翌日、明彦は父親から、「増子を裏切るんじゃないぞ」ときつく言われていた。だが、ここまでされると、そんなことも忘れてしまう。
彼女のマンションは増子とは反対方向、置屋「峰岸」から歩いて5分程のところにあった。
間取りは増子のところより大きな2LDK、バラの香りが漂っていた。
「脱がせて・・」
珠江はリビングに入るなり、ソファーに大の字になった。
「え・・」
明彦にとっては手馴れたことだが、増子のことが頭に浮かび、躊躇ってしまう。しかし、珠江は構わずにスカートのジッパーを下ろし、ブラウスのボタンを外していく。
「ねえ、早う・・」
「あ、は、はい・・」
この場に至って明彦は腹を括った。
(増子さんにバレなければいいんだ・・)
スカートを引き下ろし、ストッキングも傷めないように丁寧に脱がす。そして、淡いピンクのパンティに指を掛けたが、「あん、いきなり・・エッチやなあ・・」と脚で顔を挟んできた。