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第20章 【小話】リアル世界のコウ&レナ&シュリ

「マジっす♡まさかこんな身近にネトゲ友達いるなんて思わなくて嬉しくてつい、声かけたくなっちゃったんです。」

怜奈はレナ同様、初対面にも関わらず馴れ馴れしい感じ。
唯斗はシュリとは違って、慎重派。

「…妹がホントすみません。」

「いや、別にいいんだけど…双子なのに学年違うんだ？」

「あー、それは俺が受験当日入院してまして…浪人して受けたからです。」

あ、なるほど。

「コウさんは私たちと同じ時間帯にいることが多いから、絶対学生だと思ってたらまさか、同じ学校なんて思わなくてずっと話したいなって思ってたんです！」

「俺もネトゲ歴長いけど、リア友以外で身近に知り合いいるなんて思わなかったからびっくりだよ。」

レナなんてキャラそのまんまだし。
シュリはレナをヒヤヒヤしながら見てるし。

「コウさんって名前何て言うんですか？言いたくないなら大丈夫です。でもせっかくなので、キャラ名じゃなくお話したいかなとは思います。」

「安岡宏太（やすおかこうた）。」

「だから、コウさん！ じゃあ、リアルでは宏太くんだね。」

「…安岡…ヤスさんと関係あるの？」

「ないない。一人暮らししてる兄貴いるけど、聞いたら違うって言ってた。そんな知り合いだらけだったらイヤだろ…。まぁ兄貴はネトゲじゃないゲーム好きなんだけど。」