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第23章 結婚式

「では今から新郎新婦がお二人揃って皆様の席のローソクに火を灯しに参ります。皆様温かい言葉で迎えてあげて下さい。」

本当に幸せそう。
好きな人と結婚できて、皆んなに祝福されるのっていいなあ。


「彩華、紗季ありがとう。」

「佳奈、杉原先輩、おめでとう。すっごい綺麗だよ。」


佳奈は今まで見た中で一番ってくらい綺麗な笑顔だった。


その後、お色直しや余興などがあり、披露宴は終了した。
佳奈たちはその日のうちに新婚旅行へ行くらしく、二次会などはなく終わった。

会場を出ると、杏奈ちゃんと紗季の旦那様がお迎えに来ていた。

私は紗季とそこで別れて電車で実家へ向かう。
駅に着くと安岡くんもいた。

「お疲れさま。」

「お疲れ。佐倉はこのまま帰るの？」

「帰るよ。安岡くんは？」

「俺も帰る。じゃあさ、夜飲みに行かね？」

「そーだね。淋しいもの同士行こうか。」


私たちはまた夜に待ち合わせることにして、それぞれの家に帰った。

家に着くと、スマホにメッセージが入っていた。


『お疲れ様。結婚式は楽しめたかな？今日は疲れてるだろうから、ゆっくり休んで。明日は10時頃に浜松駅着くようにしようかなと思ってます。それで大丈夫かな？』

初めて課長からもらったメッセージは課長らしくて思わずにやけてしまう。

『大丈夫です。わざわざ遠くまでありがとうございます。』

大概…私も業務連絡っぽくて笑いそうだけどね。