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スパダリ課長とチート主人公な私の話。
第23章 結婚式
「相変わらず…仲良いね。」

紗季が私たちを見ながら言う。



「おーい!安岡、そろそろ始まるぞ。」

「じゃ!また後でな。」

安岡くんが席に戻ると司会のアナウンスが流れた。


「大変長らくお待たせいたしました。皆さま、本日はお二人の結婚披露宴にお越しいただき、誠にありがとうございます。これより新郎新婦がご入場されます。お二人がご入場なされましたら、どうぞ皆さま、大きな祝福の拍手でお迎えください。それでは、ご入場口にご注目ください。」


室内が暗くなり、音楽と共に新郎新婦が入場する。


純白のウェディングドレスを着た佳奈はすごく綺麗で幸せそう。
腕を組んで隣を歩く杉原先輩と白いタキシードでカッコいい。


何人も友人を送ってきた結婚式。
今までは好きな人もいなかったし、仕事やゲームが楽しかったから、あまり結婚は意識したことなかった……。

けれどーー…今は…結婚に憧れがある。

仕事は好きだから、辞めたくない。
だから、そんな私でもいいっていう人がいたら…結婚したい。


いやーー…違うか。

結婚したいって思える人はーー…。

ーー…今のところ、一人しかいない。


まあ、そう思ったところで叶うはずないんだけど。
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