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スパダリ課長とチート主人公な私の話。
第30章 ミツキとソラの秘密の話
『本当は私…女じゃなくて、男なんです。』

「えっ!?」

聞こえるはずなんてもちろんないんだけど、思わず声に出してしまった。
今度はキーボードは避けて立ち上がっていた。

『ソラ!次行くぞ。次はレベル上がるから要注意な』

ここはコウさんがソラくらいのレベルの時に修行した場所らしい。
敵のことにやたら詳しいと思った。

いやいやそうじゃなくて、衝撃的なこと聞いたよ、今。

『ミツキさんって、言い方悪いけど、いわゆる、ネカマとかいうやつですか?』

『騙すつもりはなかったんです…でもネット上の付き合いだし、言わなくてもいいかなとも思ったんですけど…』

ミツキさんが男…とても想像できないけど…話し方とかも女性っぽいし。

『ソラ。ここは魔法使った方が早い』

『了解』

たしか、この敵は火に弱い。
私は取得してる攻撃魔法の一覧から属性が「火」の魔法を選んだ。

ソラの持っている杖が敵に向かって大きく円を描き、両手で杖を握りしめると呪文と一緒に杖を敵にかざす。

ゴォォォっと辺り一面が燃えて敵は全滅した。

『ナイス!』

これが現実世界ならハイタッチをしてるところかも。
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