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第32章 ミツキと康之

佐倉が地元へ友人の結婚式に参列すると聞いて、その時は「そうなんだ」程度にしか思ってなかった。

一人寂しく（いや、他のメンバーはいたけどね）ネトゲ世界に没頭していた翌日早朝に長年の友人から電話があって安岡も佐倉と出身地が一緒で同級生だと聞いた。

その後は考えなしで家を飛び出していた。
案の定、安岡と二人で居酒屋にいるから…取られたくねえな…なんていう考えが過ぎる。
そんな俺を佐倉は「来てくれて嬉しいです。」って言うから、不思議と冷静になれた。

このままでは安岡にも悪いと思って、佐倉を店に返そうかと思ったら、告白されたなんて言うから、もう絶対アイツのとこには帰せねえと思った。

何で俺にそんなこと言ったのかわからないけど…そう言う彩華が滅茶苦茶可愛くて、このまま帰したくないなと思ったら、彼女のフリとかじゃなくて、一緒にいたくなった。

ドライブ中はただひたすら可愛いくて、色々と我慢していた。
見た目に反して男慣れしてないのがいい。