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第4章 休日返上とご褒美ランチ

急いでシャワーを浴びて、身支度を済ます。
休日だからスーツじゃなくていいか、とクロップド丈のパンツにシャツ、髪をある程度乾かしたら、一つにまとめる。メイクもいつもよりは少し簡単に済ませて会社へ向かった。




「佐倉さぁーん、本当にすみません。」

泣きそうな金井さんを宥めてから、資料の手直しをする。
コンタクトをする時間なくてカバンに入れた眼鏡をかけてパソコンへ向かう。


手直ししながら課長へ連絡をする。
あまりにも焦っていた金井さんは直すことだけに集中していて資料が間違ってるという連絡をするのを忘れていたらしい。



「稲葉課長ですか？佐倉です。実は課長が持って行かれた資料の数字が間違っているところがあって、今、金井と直し中です。できたら私が持っていくので、すみませんが待っていてもらえますか。」

「そうだったの。ごめんね、俺も確認しないで持って行っちゃって。」


それから課長と待ち合わせ場所を決めて、電話を切った。