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スパダリ課長とチート主人公な私の話。
第44章 「もっとして」なんて初めて思った!
夢の中で大好きな人が呼ぶ声が聞こえるーー。
低めの優しい声ーー。
好きになったのは最近だけど、ずっと憧れていた人。
もっとーー。
その心地良い声を聞いていたくて寝たフリをしてるーー。
「……か、……やか」
「ん……」
「彩華、好きだよ……愛してる」
「……抱きたい」
何度も撫でてきた手が頭を撫でながら呟くように聞こえた声にはっと我に返って目が覚めた。
目が覚めると、ソファで横になっていた私の足元あたりに座っている康之さんが目に入った。
「あ、あれ? 私……」
「彩華さん? もしかしてコレ飲んだ? 」
テーブルに置いてある空き缶を指差しながら言う。
「喉が乾いて、炭酸があったと思ったのでつい……」
勝手に飲んだことを言われたのかと思って、気まずくなって謝ろうと思ったら。
「やっぱり。風呂出たらここで寝てたから。これ、ジュースじゃなくて酒。しかもアルコール強めのやつ」
え……?
確認すると、確かに書いてある。
アルコール度数9パーセント。
「どうりで……飲みきったらクラクラすると思ったんです」
まだアルコールは抜けていない。
寝たからかクラクラしてたのは落ち着いたけど、頭の中はふわふわしている。
低めの優しい声ーー。
好きになったのは最近だけど、ずっと憧れていた人。
もっとーー。
その心地良い声を聞いていたくて寝たフリをしてるーー。
「……か、……やか」
「ん……」
「彩華、好きだよ……愛してる」
「……抱きたい」
何度も撫でてきた手が頭を撫でながら呟くように聞こえた声にはっと我に返って目が覚めた。
目が覚めると、ソファで横になっていた私の足元あたりに座っている康之さんが目に入った。
「あ、あれ? 私……」
「彩華さん? もしかしてコレ飲んだ? 」
テーブルに置いてある空き缶を指差しながら言う。
「喉が乾いて、炭酸があったと思ったのでつい……」
勝手に飲んだことを言われたのかと思って、気まずくなって謝ろうと思ったら。
「やっぱり。風呂出たらここで寝てたから。これ、ジュースじゃなくて酒。しかもアルコール強めのやつ」
え……?
確認すると、確かに書いてある。
アルコール度数9パーセント。
「どうりで……飲みきったらクラクラすると思ったんです」
まだアルコールは抜けていない。
寝たからかクラクラしてたのは落ち着いたけど、頭の中はふわふわしている。