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スパダリ課長とチート主人公な私の話。
第48章 泣かせないでくださいよ
「課長。佐倉から聞きました。付き合うことになったって」
「あ、そうなんだよ。何か悪かったな」
「い、いや、俺は別に…って知ってたんですね…俺が佐倉を好きだってこと」
そう言うと少し困ったような、迷ってるような顔をして「告白されたって聞いたから」と言った。
それはどっちのだろうと思ったけど、最初に告白した先輩の結婚式後、この人は俺たちの地元に慌てるようにして現れたのを思い出した。
たぶん、その時だと思う。
「俺、佐倉と初めて会ったのは高1の時だったんですよ。昔からあんな感じですっげえ美人! って印象が強くて。同じバスケ部で趣味も一緒でけっこう仲良くて…だから、男として見られてなかったんだと思います。あっさり彼氏できちゃうし。余計に告白なんてできなかった。今回その機会があって良かったです。結果はどうであれ、12年想ってたのに終止符打てて」
「……安岡…本当にすまない」
別に謝ってほしいわけじゃない。
俺だって課長なら勝ち目ないし、納得って思うから。
「それはもう大丈夫だから、いいですよ。その代わり、佐倉のこと泣かせたら、課長相手でも奪いにいきますよ」
これだけは言ってもいいでしょ。
「あ、そうなんだよ。何か悪かったな」
「い、いや、俺は別に…って知ってたんですね…俺が佐倉を好きだってこと」
そう言うと少し困ったような、迷ってるような顔をして「告白されたって聞いたから」と言った。
それはどっちのだろうと思ったけど、最初に告白した先輩の結婚式後、この人は俺たちの地元に慌てるようにして現れたのを思い出した。
たぶん、その時だと思う。
「俺、佐倉と初めて会ったのは高1の時だったんですよ。昔からあんな感じですっげえ美人! って印象が強くて。同じバスケ部で趣味も一緒でけっこう仲良くて…だから、男として見られてなかったんだと思います。あっさり彼氏できちゃうし。余計に告白なんてできなかった。今回その機会があって良かったです。結果はどうであれ、12年想ってたのに終止符打てて」
「……安岡…本当にすまない」
別に謝ってほしいわけじゃない。
俺だって課長なら勝ち目ないし、納得って思うから。
「それはもう大丈夫だから、いいですよ。その代わり、佐倉のこと泣かせたら、課長相手でも奪いにいきますよ」
これだけは言ってもいいでしょ。