パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第52章 彼氏と彼氏の友達

『彩華、年末年始はどうするの？ 実家帰ってくるの？ 』

課長とクリスマスを祝ってから二日後。
地元で飲み会があるらしくて、今日は自宅で大掃除をしている。
ネトゲを立ち上げたまま、たまに狩りをしつつ、のんびりと掃除していたら、実家の母親から電話がかかってきた。

「帰ろうかなとは思ってるよ。いつ帰れるかは予定確認するけど」

彼氏ができたとは言ってない。
ただ、27になって、最後に私の彼氏を見たのは学生のときだから、会うたびに「いつになったら結婚するの」か聞いてくる。
前に結婚式のために帰ったときも「あんたは…」みたいな話になった。

『隆也（たくや）も絵里ちゃんと花ちゃん連れて帰ってくるみたいだし、将也（まさや）も優香ちゃんを連れて帰ってくるって言ってたわ』

隆也と将也は５歳年上の双子の兄。隆兄（たくにい）は６年前に同級生だった絵里ちゃんと結婚をして、４歳の花ちゃんという子供がいる。将兄（まさにい）は去年、大学の同級生の優香ちゃんと結婚をした。
二人とも仕事の都合で県外に住んでいて滅多に会うことはないけど、昔はやや過保護なところがあった兄たちだ。結婚してからはだいぶマシになったけど、毎年帰るたびに母親と兄夫婦に私の将来を心配されてる。
去年は将兄と優香ちゃんのことがあったから、そうでもなかったけど。
父と４つ下の弟、大和（やまと）だけは何も言ってこないからそれだけが救いだ。