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スパダリ課長とチート主人公な私の話。
第52章 彼氏と彼氏の友達
「帰れる日決まったら連絡するから。じゃあね」

電話越しにも何か言われそうな予感がして、電話を切った。
ネトゲも今日はみんな珍しくいなくて、暇だから、ログアウトして、残りの掃除に精を出した。
最近…課長から合鍵をもらってからは平日に少しと毎週末は彼の家にいるから、自宅帰るたびに掃除をしているせいもあって、そんなに汚れているわけじゃない。だから掃除も簡単に終わってしまった。
去年までこの時期をどうやって過ごしてたかなと思い出してみるけど…ネトゲと実家しか思い出せない。そのネトゲも今はanother worldのみでやってないんだけど。

昼過ぎには掃除が終わり、何となくぼっーとしていたら、高校の友達からメッセージが入った。



『予定日から2日過ぎたけど、26日に産まれたよ♡』

「紗季(※23章参照)おめでとう(^^) 男の子? 女の子? 」

『さきー! おめでとう! うちの子と同級生よろしくね』

『紗季おめでとっ! 海外だしすぐには行けないけど絶対会いに行くよ』

『結婚式のときのお腹の子産まれたんだね♡おめでとう』

元バスケ部の仲良し組がそれぞれ返信をした。

『男の子だよ(^^) 退院は年末だから、来年以降会いに来て♡』

同級生が結婚し、子供を産む…私も考えないわけではないけれど彼氏ができたばかりで遠い世界のような気がする。

ふと、小指に目をやるともらった指輪が嵌められていて、言われたことを思い出す。
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