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スパダリ課長とチート主人公な私の話。
第53章 帰省
実家に車を停めてから二人で玄関の方へ向かう。
「ただいま」
「おかえり。隆也たちから聞いたわ。どうぞ、遠慮しないで中に入ってね」
「すみません。いきなり来てしまって」
*********
送ってもらうだけの予定が、私たちはリビングの隣にある和室で両親、兄夫婦、弟の前で座っている。
これじゃまるで……結婚の報告みたいなんですけど!?
「彩華さんと同じ会社の稲葉康之です。娘さんとお付き合いさせてもらってます」
「営業課の課長で私の上司なの」
「あら、若そうなのに課長さんなのね」
「隆兄の大学のときの友達、健二さんと同じ高校なんだよ」
そう言うと隆兄は驚いた顔をする。
「え? もしかして、学年でただ一人の東大って…あんたのこと? 」
「たまたまですよ。他の年には何人かいたみたいなので」
謙遜してるけど…これは効果大じゃない?
「まあ! 健二くんと。隆也たちと同じ年で課長さんで東大なんて、彩華にはもったいないくらいの人じゃないの」
「いえいえ。彩華さんは営業部の事務担当としては十分すぎる働きぶりで、本人にはまだ伝えてないんですが、来年度には主任へ昇格する予定なんです」
「えっ? わ、私が主任!? 聞いてませんよ? 」
「この前のプロジェクト成功したからね。安岡も1課の主任に昇格予定だよ」
会社で見せるような優しい上司らしい笑顔に皆んながいる前だというのに思わず、かぁぁと熱くなる。
「ただいま」
「おかえり。隆也たちから聞いたわ。どうぞ、遠慮しないで中に入ってね」
「すみません。いきなり来てしまって」
*********
送ってもらうだけの予定が、私たちはリビングの隣にある和室で両親、兄夫婦、弟の前で座っている。
これじゃまるで……結婚の報告みたいなんですけど!?
「彩華さんと同じ会社の稲葉康之です。娘さんとお付き合いさせてもらってます」
「営業課の課長で私の上司なの」
「あら、若そうなのに課長さんなのね」
「隆兄の大学のときの友達、健二さんと同じ高校なんだよ」
そう言うと隆兄は驚いた顔をする。
「え? もしかして、学年でただ一人の東大って…あんたのこと? 」
「たまたまですよ。他の年には何人かいたみたいなので」
謙遜してるけど…これは効果大じゃない?
「まあ! 健二くんと。隆也たちと同じ年で課長さんで東大なんて、彩華にはもったいないくらいの人じゃないの」
「いえいえ。彩華さんは営業部の事務担当としては十分すぎる働きぶりで、本人にはまだ伝えてないんですが、来年度には主任へ昇格する予定なんです」
「えっ? わ、私が主任!? 聞いてませんよ? 」
「この前のプロジェクト成功したからね。安岡も1課の主任に昇格予定だよ」
会社で見せるような優しい上司らしい笑顔に皆んながいる前だというのに思わず、かぁぁと熱くなる。