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スパダリ課長とチート主人公な私の話。
第12章 リアルでチートヒロインは恋愛が苦手
「でもホント課長と佐倉さんってお似合いだと思いますよ。並んでるところの見た目はもちろん、雰囲気も良いっていうか似た者同士?のような気もするし。」

金井さんは手を動かしながらも私と課長がお似合いだという話をずっとしている。

「うーん、私だって彼氏欲しいけど、課長は無理だって。高嶺の花っていうのかな?それに、かっこよすぎるから隣歩くのも辛すぎる。」

「もー!佐倉さんは本当に自分のことわかってません。佐倉さんほど課長とお似合いな人いないと思います!私、資料室行ってきますね!」

え、何で私が怒られてるの?
可愛い子は怒った顔も可愛いんだな。
ミツキさん…って何を考えてるんだ、私は。

脳内で恋愛=ミツキさんなのが引く。




休憩時間ーーー。

営業回ってる人たちが外へ行っている間、私は食堂へ向かった。
社食を食べるのは入社以来久々だ。

日替わりランチの和定食を頼み、いつもの席へ向かう。



「ここ、いいかな?」

空いている前の席に来たのは課長。
一緒にいるところを見られるのはハッキリ言えば面倒。
あらぬ誤解を招くから。
でもそれが理由で断るわけもいかないしな。

「…どうぞ。」

課長は前の席に座った。
よく見ると同じメニューを頼んでいたらしい。
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