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スパダリ課長とチート主人公な私の話。
第2章 金曜日の楽しみ
笑顔で資料を受け取り、印刷室へ急ぎ足で向かう。


会社から家までは一駅だから、遅くても18時過ぎに出れば間に合う。

両面コピー、ホッチキス止めの設定にして資料を完成させていく。
このまま行けば余裕で間に合う。


ガコンーー


え、な、何?
印刷機から変な音がして見れば、紙が見事に詰まっている。

あぁぁぁ!!!
最悪ッッ!!!

機械を睨みつけながら詰まりを直し再度印刷をする。


が、今度は紙切れ。



「あぁッ!!もうッ!!時間ないときに…。」


私は事務用品の在庫が置いてあるところまで走った。
今日ほどヒールが面倒だと思ったことはない。


倉庫からコピー用紙を2冊ほど持ってまた走る。

もうすぐ18時。
絶対間に合わすッ!!


私の想いが届いたのか、その後は順調に印刷が終わった。

また、走る!!


そしてーー…。
営業1課の前で乱れたのを整える。


「稲葉課長。お待たせしました。」

「佐倉さん、ありがとう。」

「それでは、私はお先に失礼します。」


資料を手渡し、急ぎ足でエレベーターへ向かった。
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