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第17章 課長の好きな人？と彼女役の練習

電車の中でほんの一瞬ーー…。
触れるだけのキスをされた直後に駅に着き、流れるように外へ出た。



えっとーー…今のって、キス？だよね？


今のも練習？
びっくりしてそのまま降りちゃったけど…明日から気まずい。
どんな顔して会えばいいのよ。




家に着き、お風呂に入ったら色々と考えることが多かったのと緊張したので疲れていた身体はベッドに入るとすぐに眠りにつくことができた。




アラームの音楽が鳴り、いつも通り目覚める。
お弁当を作り、いつもと同じ時間に家を出る。

昨日と同じ電車に乗ると、また見つけてしまった。

意識してるわけじゃないのに…目立つ人だよね。
昨夜のことも同時に思い出す。
あんな…電車の中でキスなんて、恥ずかしすぎる。
嫌とか嫌じゃないのレベルを超えてるよ。

電車がだんだんと速度を落としホームへと入る。
それと同じく駅が近づくたびに私の心臓もドキドキと速くなる。


朝っぱらからーー…。

ーー…心臓、煩いッ！


駅に着いた。

課長を追いかけるようにして改札へ向かう。