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スパダリ課長とチート主人公な私の話。
第19章 スパダリ+大人の色気=敵うわけない
「ね? 佐倉さんもそう思わない?」

は?何で、私に振ってくるんですか!?
浅倉主任…何か企んでるの? これは何かの試練?


「…そうですね。仕事中は完璧な課長なのに、それに気付かない人がいるなんて、知りたい気は…します。」

お願いなので…これ以上は無理です。
例えばここがゲーム内でチャットで話してるならどんなことでも言える。
それが本心でなくても…。


「佐倉さん、最高!!可愛い!稲葉も教えてあげれば?」

何故か浅倉主任は笑いながら言う。
正直…私には全然笑い事じゃない。
この人…すっごいドSな気がする…。
いや、課長にとったら、恐ろしい悪魔か何かだと思う。
好きな人に好きだって気づいてもらえてないのに、好きな人教えろなんて…。

「浅倉いい加減にしろ。お前も酔いすぎだ。明日も仕事だし、今日は帰るぞ。」

課長の言葉でお開きになる。




そして、何の因果か…私と課長以外は別の方向の電車。

「じゃあ、佐倉さん、くれぐれも気をつけてね。」

「…はい…?」

いや、何に気をつけろ?


4人は楽しそうに話しながら(浅倉主任に弄られながら)帰っていった。
私たちは…絶対微妙な空気が流れてる中帰る。

この前は無言でも心地良いって思ったのに今日はそれが思えない。
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