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スパダリ課長とチート主人公な私の話。
第19章 スパダリ+大人の色気=敵うわけない
あの笑顔は知ってる…密かに怒りを抑えてる時の笑顔だ。



「イチャつくなら、外でね?」

「…イチャついてなんかないです。」

「稲葉っ!部下に絡まないの。」

課長の前に座っていた浅倉主任が課長の頭を軽く叩く。

「佐倉さん、ごめんね?酔うと人に絡むんだよね、この人。しかも好きな人と「あーさーくーらー!!余計なこと言ってんな。」

「えっ!?稲葉課長って好きな人いるんですか!?」

浅倉主任の言葉に真っ先に反応したのは安岡くん。
馬鹿正直な彼らしい…かなり余計なことなのに。


「…いるよ。」

本当に酔ってるらしく、素直に答える課長。

というかーー…。
ーー…その人は目の前にいるじゃない。


浅倉主任へ気付かれない程度に視線をやり、課長の方をチラっと見るとーーー。


視線が合うーー…。


でも。

すぐに逸らされた。



「本人は全然気付いてないみたいだけどね。」

「営業トップで有名な稲葉課長でも意外と普通の人で安心です。」

「鈍いって…どっかの誰かさんみたいだな。」

安岡くんが私を見て言う。
鈍い鈍い言わないで。

「入社時から知ってる稲葉をこれほど悩ませる相手が誰なのかすごく気になるわ。」

いやいや、浅倉主任?
貴女ですから、それ!!!
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