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⊥の世界
第6章 目的
結局のところ、私は何をしたいのか。
自分でもわからなくなっている。
5人の住人は基本皆さん優しい人。
5人が私をきっかけに会話する中で、少しずつ個性が見えてくる。
男性からしてみれば、家賃と入室時間の料金を払っているのだから、元を取りたいだろうし、会話重視なんて納得いかないのもわかる。
1人、多分一番若そうな住人が、あれこれリアルに繋がりそうな話題を持ち掛け、皆さんが何だかんだ私の答えを待ちながら、自分の話を織り混ぜてくる。
それを私が傍観者のように見ていると、年長風の住人がうまく諭してくれる。
先程、ランチタイムの終わりまで残っていた人がその人だ。