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⊥の世界
第7章 ソファー
ああ、ソファーを置いて良かった。
そして、それを話題にしたことも…
皆さんの性格を少し知ることができたのも良かった。
まだ夫が帰ってくるまで時間がある。
私はパソコンのメモ機能を起動して、退室したまま今までの会話をスクロールして住人の特徴をまとめていった。
Sさん
M子と呼び捨てにする。
(私が勝手に年長者だと思っている。
会話につまると助けてくれるから。)
Aさん
システムエンジニア?プログラマー?
パソコンソフト関係の仕事をしている。
ルームライトをプレゼントしてくれた。 社会人一年生。独身
Rさん
Mちゃんと呼ぶ。
既婚者。
(個人的に会話をしたがったり要注意。)
Tさん
M子ちゃんと呼ぶ。
皆に会話を合わせるのが上手。
リアルを質問してくることが多い。
(私が一番若いと思っていた人。)
Eさん
一番入室が少ない人。
私は普段、誰が書き込みしているか、表示しないことを選択している。
何となく、そうした方がいいような気がして、、
だから、何人で喋ってるとかわからない。全員で1人の人格を形成しているような感じがして、1対1じゃない気がするから、、
でも、住人同士の会話から分かる個性をまとめておかないと、呼び間違いなどされたら住人の方は嫌だろうと思った。
まだ夫は帰ってこない。
お風呂に入って、自室に戻る。
また、⊥の世界を覗こうかとパソコンの電源ボタンに指を伸ばした時に、玄関を開ける音がした。