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⊥の世界
第9章 食事
「ねぇねぇ、皆さんは昼飯どうしてる?」
「R氏は愛妻弁当?」
「恐妻な。小遣い減らされて、飯代ないって交渉したら、弁当持たされるようになった。だけど何でわかるんだよ。」
「予想通りの回答だね。」
「いや、その弁当に金払うんだよ?1回100円。」
「うわぁ、それ想定外。」
『でも、お弁当百円なんて安いですよ。』
「Mちゃん?よぉく考えてみて?元々俺の稼ぎな訳。それを全部巻き上げられて、小遣いって渡されるのすらおかしいだろ?」
『でも、それで家計をやりくりしないと。』
「で小遣い減らされて、やっていけないって言ったら、弁当作る。そこはいいとして。
何でそれを小遣いから払わなきゃならない?元は全部俺の金だぜ?」
「確かに恐妻かもな。」
「あ~、俺ね。金もないし時間もないから、朝に朝昼の飯コンビニで買って、今、屋上でオニギリかじりながらインしてる訳。
ちょっと虚しいなって思ってこの話題にしたけど、R氏の話きいたら、悲しくなった。」
「なんだよそれ。ちなみにSさんはどうなの?家計とか昼飯事情とか。」
「俺?基本社食派。家計は俺が管理してる。全部銀行引き落としにして、嫁にはクレジットカード持たせて、緊急用の現金を持たせてる。」
「珍しいですね。じゃあS氏はお金使いたい放題じゃん。」
「まあ、そうかもしれないけど、ちゃんと管理して貯金して、無駄遣いはしてないよ。」
「でも、飲み代とか自由になるし、いちいち頭下げてもらうとかないだけでもいいじゃん。」
「Mちゃんは?」
『珍しいのかしら、Sさんの逆バージョンです。でも、自分でお金払う機会あまりないから困らないし。』
「へぇ~、で、お昼は?」
『前日の残り物のアレンジで、簡単に食べてます。』
「ちなみに今日は?」
『カツが残ってるのでカツ丼にしようかと。』
「いいなぁ、Mちゃんのカツ丼弁当なら100円以上払ってでも食べたい。」
「奇遇だね、M子。俺も今日社食でカツ丼だよ。」
「あ~なんか、やっぱり、オニギリ1個の俺惨め~。」
そのままAさんは退室する。
すると、Rさん、Tさんも抜けていった。
もうすぐ13時だからかな。