この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
⊥の世界
第2章 ⊥の世界とは


家主である私が入室ボタンをクリックすると、住人に通知が入る。

時間のある住人が入室してくるのが表示されて、会話が始まる。

「M子ちゃん、こんにちは。」

『こんにちは。』

「M子ちゃんはOLさん?」

「なんでそう思うんだよ。」

「ランチタイムと夜が多いから。」

「暇な主婦だって日中入るだろ?」

「それはそうとM子ちゃん、昨日は早々に退室しちゃうし。」

『すみません。』

「ここは会話する場所なんだからさ。何でもかんでもノーコメントされたら、成り立たないわけよ。」

「別に少し作り話が入るくらい構わないんだからさ。どんどん話してくれなきゃ。」

『ごめんなさい、皆さんはここ長いんですか?』

「俺はサイトが立ち上がってすぐだから、もう3年になるな。」

「僕は3ヶ月。M子ちゃんは?」

『1週間、でも、それは皆さんご存知でしょう?』

「いや、サクラとかさ、複アカ持ってて渡るとかあるから。」

『本当に始めて1週間です。
家主は、他の家には入れないし、勝手がわからずすみません。』


そう、ここでは女性が家を作り家主になる。家の間取りも女性が決められる。最大5LDK、つまり5人の客を迎えることができる。

客に部屋を与え、個別に会話をすることも出来るが、私は慣れていないのでシェアハウスにして、共用スペース、LDKの部分で皆さんと同時に会話している。

つまり私の家の住人になった人達全てが会話を見て、会話に入ることが出来る。
女性は家主にしかなれないので、他の家には入ることが出来ない。
だから、他の人がどうやって家を管理しているのか、どんな会話をしてるのかわからないのだ。

「まあね、M子ちゃんは本当に慣れてない感じわかるから、サクラや渡りじゃないって信じてるよ。」

「だけどさ、会話したくて家主になったんだろ?なのに、ノーコメント連発、そして退室なんて繰り返してたら、空き家になっちまうよ。」

そう、男性は運営に家賃を払って入居する。家が気に入らなければ、引っ越しできる。
空き家になっても家主にペナルティーはないけど、人気も出ないまま空き家になれば、ずっと入居者は入らず会話できないのだ。


/46ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ